世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ウィームスモルツ バニラバースト    46.0%

  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ウィームスモルツ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:148号

マーク・ニュートンSCORE6.6

香り
草のような弱い匂いに、バニラやアーモンドの粉。セージと緑茶の要素を伴った柑橘の香りが少し。すべての印象が軽く、若いスピリッツや古樽の使用を示唆している。
テクスチャーは繊細だが、草、ハーブ、柑橘、バニラなどの基本的な要素が強く押し出されている。詳細についてコメントする価値のあるウイスキーというよりも、ニューメイクスピリッツをヴァッティングしてつくったスピリッツといった印象。
フィニッシュ
余韻は短くオイリー。砕いた黒コショウとわずかに持続する草木の風味。
コメント
これがどうやって公に販売できるのだろうか。誰が飲んでもウイスキーらしいフレーバーは味わえないだろう。

ロブ・アランソンSCORE8.9

香り
お菓子の包装紙、粉末ショウガ、マジパン、チョコレート味のダイジェスティブビスケット。かすかにクローブのようなタバコとたくさんのカンナ屑の匂い。
ふんだんな甘みがあって、後からスパイスが立ち上がる。黒コショウと、それよりも余韻の長いコショウ風味。トフィーキャンディと、切り分けたばかりの洋ナシ(コンファレンス種)。ほんのわずかなスモーク。
フィニッシュ
余韻は短いが、生き生きとしていてスパイシー。
コメント
うまくブレンドされていてバランスも良好。最初の印象は飲みやすそうだが、背後にたくさんの重層的な風味を隠しているタイプ。